雨どいの掃除や補修の手順を理解したら、いよいよ実践です。しかし、ここで最も気をつけなければならないのが「高所からの転落事故」です。

「慣れているから大丈夫」「少しの時間だから」という油断が、一生の後悔につながることもあります。連載の最終回となる今回は、安全に作業を終えるための梯子(はしご)・脚立(きゃたつ)の正しい使い方を徹底解説します。


1. 登る前の「4つの点検」チェックリスト

道具をセットする前に、まずは梯子・脚立自体に不備がないか必ず確認しましょう。

  1. ひび割れ・歪みはないか: 支柱やステップ(踏ざん)に変形がないか。

  2. 金具・ロックの緩みはないか: 蝶番や開き止めがカチッと確実に固定されるか。

  3. 滑り止めゴムの状態: 脚の先端にあるゴムが摩耗したり、外れたりしていないか。

  4. 泥や油の付着: ステップが滑りやすくなっていないか。


2. 【梯子】安定する角度は「75度」

立てかけ式の梯子を使う際、最も重要なのが「設置角度」です。

  • 黄金比「75度」の原則: 梯子の角度が急すぎると後ろに倒れやすく、寝かせすぎると足元が滑り落ちる危険があります。

  • 設置の目安: 壁からの距離(L)と、壁に立てかけた高さ(H)が「1:4」になるように設置すると、自然に約75度になります。

また、上部は必ず屋根の軒先から60cm以上(3段分程度)突き出すようにし、可能であればロープで固定しましょう。


3. 【脚立】段差がある場所での設置ルール

雨どいの下は、必ずしも平らな場所とは限りません。犬走り(家の周りの細い道)や段差がある場所で脚立を使う際は、特に注意が必要です。

  • 4点を水平に保つ: 脚立は4本の脚がすべて均等に接地していなければなりません。

  • 不安定な代用はNG: 以前のイラスト(※ここに脚立のイラストを挿入)のように、段差がある場合は「頑丈な1枚の敷板」や「専用のアジャスター」を使って高さを調整してください。

    • ❌ レンガやブロックを積み重ねるのは、崩れる可能性が高いため非常に危険です。


4. これだけは絶対にやめて!「3つの禁止事項」

転落事故の多くは、以下の「NG行為」によって発生しています。

⚠️ 絶対にNGな行為 理由とリスク
天板に座る・立つ 重心が不安定になり、脚立ごと転倒する恐れがあります。
身を乗り出して作業する 梯子の支柱から重心が外れると、横転するリスクが高まります。
両手が塞がった状態で昇降 万一の時に掴まれません。道具は腰袋かリュックに入れましょう。

5. まとめ:安全に終わらせることが最大の成功

全3回にわたってお届けした雨どいメンテナンス連載、いかがでしたか?

  1. 診断編で原因を特定し、

  2. 補修編で正しい直し方を知り、

  3. 安全編で事故を未然に防ぐ。

この3つが揃って初めて、大切な家を守るDIYが成功します。

もし、「自分でやるには少し高いな」「足場が不安定で怖いな」と感じたら、無理をせずにプロの業者に相談することも、家と自分を守るための立派な選択肢です。

安全で快適な住まいづくりのために、今回の知識をぜひ役立ててください!

ハウツーガイド雨どい

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